②経験の乏しさ


前回のブログ『①自分の思考の癖。』を読んでいただいた方には、反響が大きく、

「ハッとした」「本当に無意識」「その通り」
など、感想をいただいた。


自分では気づきにくく、また、あのブログを読んでも、自分の思考と繋がらない人も多くいると思う。

そのくらい、自分の思考を客観的に分析するということ自体、経験がない人間が多い。


と、いうことで、今日は、

②経験の乏しさ

という話をする。


①自分の思考の癖
でも話したように、要は、日常のほとんどの時間、自分の思考は『自動的に』決まったパターンになっている。

となると、経験することも、『自動的に』決まってくる。

それもそのはずで、基本的にすべて『しんどい』という妄想が現実とごちゃごちゃになっているので、何をするにも『しんどい』から思考がスタートする。


しんどいという思考=ネガティヴな感情

なので、まず、「経験しよう!」というポジティヴな決断に至らない。

経験することは、
・親から言われたこと
・世間的に常識だと思い込んでいること

たいがいが、この2つに関すること。
なので、それをする意味、意図を、考えた経験すらない。

「親から怒られるから」
「世間体から逸脱したらバカにされるから」
この理由100%で、何十年もの人生を送る。


で、この中に、結婚や子育ては、親や世間体に当てはまるので、当たり前に入っている。
なので、この程度の「感覚」で、結婚し子どもを育てる。

もっと言えば、
・親から逃れたい
・自分が幸せになりたい(幸せにしてくれる)
と、100%自分本位の思考で、結婚に至るパターンが現実として多い。

そのため、夫婦間でいろいろなトラブルが生じるのは当たり前。

そのときに、わたしから、

「相手には、相手の人生があって、あなたも相手の人生を背負ってること、わかってる?」

と、聞かれて初めて気づく。


子育てにおいても、自分が『しんどい』という思考が、大半を占めるので、

・自分(親)の言う通りにさせる
・世間体を優先にする

という子育てがスタートする。

そうなると、当たり前に親子間でのトラブルが生じ、あーだこーだと自分の思考の中で考えだす。
しかし、自分の思考の中で考えるので、結局、誰かのせい、環境のせいにしかできない。


子どもが小さいうちは、親のチカラが強いが、だんたんと子どももチカラをつけてくる。

その時に、困り出すのは、

『子どもに共感できない。』
『子どもにどう伝えて良いのかわからない。』

ということだ。

子どもだけでない。
こういう場合、子どもとの関係が顕著に表れるだけで、夫婦間でも、他人との会話でも、
『どう伝えて良いのかわからない。』でいるのだ。


それもそのはず。
その理由は、

『自分に経験がないから。』



自分に経験のないことは、想像ができない。
想像(イメージ)できないものに、言葉は生まれないのだ。

現実は、常に想像(イメージ)から始まる。
頭の中に、何もないところからは、何も始まらない。

それは言葉も同じ。
どの言葉を使うのか、どうしたら伝わるのか、
それはすべて、自分の想像力が土台となる。

その想像力の土台は、自分の経験が土台となる。


なので、
・親から言われたこと
・世間体に常識だと思い込んでいること
だけでは、深い会話などできるわけがない。

子どもとの会話で、親の方が途方に暮れているパターンは、実はとても多いのだ。


塾生も、わたしとの会話でも、わたしの言っていることが、想像(イメージ)つかないことが、よくある。


スピリチュアルや宇宙の話なら、想像つかないのはわかるが、現実的な話でも、全く想像ができないことがよくある。


そのくらい、自分の経験は、人間関係の土台に大きく関わっていることを知らない人間が多い。



自分が経験したことのないことは、なぜか自動的にネガティヴに捉え、否定的なアドバイスをすることも、よくあるパターン。

自分の思考の癖が、他人の人生にまで自動的に侵食していることにも、気づかずに今日まで過ごしている人間も多い。


あなたが、残りの人生をどう生きるか。
それが、周りの人生にも大きく関わることを肝に銘じてほしい。


あなたの人生は、
あなただけの人生ではないのだから。