4年が経った。


気付けば、10月。

この9月で、今のサロンに移転して4年が経った。
…まだ、4年。不思議な感覚だ。

そのうちの3年間で、茜の30年の人生を振り返りながら、もう一度やり直しながら、伴走してきたので、その分、時間の感覚がおかしくなるのも当然だろう。


あかりの場合は、
わたしも19歳から、15年かけて、彼女の人生の15年間を振り返り、アップデートしてきたと思う。

そして、その後の時間は、あかりが対応できるペースなのだろうと思う。


そう考えれば、茜のバイタリティーは、もの凄い。
(「バイタリティーだけは」と言うと、ごちゃごちゃ言ってくるので、表現を気をつけてみた。笑)



わたしが移転してからの時間は、何も茜だけに時間を取られていたわけではなく、
石畳乃癒のオーナーのKさんのスピードアップの時間でもあった。


茜意外にも、みゆきちゃんや、染矢さんなど、門下生も存在した。

あの3年間は、石畳乃癒の中が、とても不思議な状態だっただろう。
(そりゃそうだ、目には見えないものが、当たり前に存在した期間でもあった。
Kさんの龍もそうだし、
みゆきちゃんの携帯のカメラにも、たくさんの天使が動画で映っていたし、
染矢さんも、目の前に天使の丸い光が現れた。
わたしも、ティンカーベルみたいな天使を、初めて見た。)


いろんな出来事が起こり、それはすべて、その前に話していたことの、答え合わせになっていた。


この、『答え合わせ』という話を、Kさんに話すのと、門下生に話すのとでは、伝わり方も違う。
その違いは何か?というと、経験の差が大きかった。

どれだけの経験をしたか。

家の中だけで、恥をかくのと、
外に出て、恥をかくのとは、全く違う。

家の中だけで、家族に自分の思いを伝えるのと、
外に出て、他人に自分の思いを伝えるのとは、全く違う。

家族から、叱られるのと、
他人から叱られるのとは、全く違う。


家族に話しかけるのと、
見ず知らずの人に話しかけるのは、全く違う。


そういった経験を、若い時からどのくらい真剣にやってきたか。
その時間と、内容の差は、歳を重ねれば重ねるほど、センスにまで影響する。

センスは、その瞬間に現れるものなので、本人はもちろん、周りも気づきにくい。
気づいた時には、『結果』として知らされる。


だからこそ、
若い時から、自分に都合の良いことも、悪いことも、まんべんなく経験して損はないし、
 
やりたいことなら、そこに時間を費やすことも悪いことではないのだ。


自分がやってきたことを、損だとか、意味がなかったとか、そういうのは、すべて『解釈』であり、その解釈は、価値観が土台になっている。

真剣にやるからこそ、価値観を広げる技術も身につくのかもしれない。
いや、身につけなければ、その先に行けないことに気づくのだろう。


親ばかりみていても、
家族ばかりみていても、
他人ばかりみていても、

自分と向き合うことができなければ、時間は経っても、目の前の問題は、何も変わらないままになるのかもしれない。


スピードが、みんな同じではないのも、
それが、答え合わせだと気づく人、気付けない人がいるのも、

結局は、『センス』なのかもしれない。
(ということは、そのセンスも、価値観が大きく影響していると言える。)



調子の悪い時も
調子の良い時も、
目の前の、『ラク』な話に乗ってはいけない。

それもまた、あなたの『レベル』を試されているだけなのだ。

自分の通常は、何か。
自分の平常心とは、どういう状態か。

自分と向き合うことができていれば、周りに翻弄されずに済み、常に穏やかなのだ。




移転して、5年目に入った。
相変わらずの、面白い日々なのだろう。