こんにちは。
お陰様で最近も、色々と忙しく過ごせております。ありがとうございます。
さて、思い起こせば、1年前の5月、私は施術料の大幅な改定をしました。
あの当時、いくえさんと話す中で、
「あなたの価値は?あなたにとっての価値は?何を売り出しているの?」
という質問が多々ありました。
正直、私はすぐには答えられませんでした。当時の、私の中にあったものは、どれも自信が持てなかったのです。
いくえさんは私に、
「あなたの施術は本当に素晴らしいと思ってる。だから、その施術以外のところで、付加価値をどれだけつけられるかだと思う。」
と言われたのです。
付加価値・・・
それまで考えたことすらありませんでした。
「施術で結果さえ出せば、認めてもらえる。」という気持ちが大きかったように思います。
もちろん、結果も大事です。だけど、その先に進みたいのであれば、それだけではないのだと、何度も何度も言われたのです。
まずは、料金の改定。そして、その料金は施術の対価なのですから、それ以外のところでの付加価値をどうつけていくか。。。
それは、もう本当にコツコツと積み重ねるしかないということも、知りました。
それまでの自分のちゃらんぽらんな考えや、時間の使い方。。。
ある日、いくえさんと夕方、カフェに行きました。
それまでの私は、カフェに行くことすらほとんどなかったので、少し緊張しながら行きました。
オーダーを済ませたあと、いくえさんに促され、そのカフェの2階に行きました。
するとそこには、ビジネスマンが何人も座っていて、それぞれが勉強をしていたのです。
いくえさんが、
「仕事が終わって、お酒飲んで、携帯ゲームして。そんな人ばかりが全てじゃない。こうやって何歳になっても、人知れず努力を積み重ねている人たちが、事実として居るの。」
と、小声で言っていましたが、私は目の前の光景に、何か頭を殴られたような気になったのを覚えています。
『何歳になっても、人知れず努力を積み重ねている人たちが、事実として居る。』
・・・目の前に、こうして居る・・・。
こういった感じで、私にとっては、日々、新しい事実を見せられ、考える時間を与えられていました。
あの時からの時間があったからこそ、今、県外でもお仕事をいただけているのだと思うのです。
最近は、高校生アスリートに向けた活動も始めています。
恩師を頼り、ご厚意で、部活道のお時間にお邪魔しているのですが、
その恩師も、自分が経験したことのないスポーツの顧問を、もう長くしておられます。
いくえさんが、活動の帰りに、私にこう言ったのです。
「先生も、もの凄い苦労と努力をしてきたはずよ。未経験なのに、そのチームの監督をしなければならない。他のチームから、馬鹿にされることもあったと思う。時には、保護者からのクレームもあったかもしれない。もしかしたら、今のあなたの年齢くらいのときから、その苦労を味わっているのかもしれないよね。それでも、先生は腐らずに、逃げずに、向き合ってきたから、今があるんだと思う。」
確かに、その通りだと思いました。
自分が先生の立場だったら・・・腐らずに逃げずに向き合っていけるだろうか・・・
『人知れず努力を積み重ねている人たちが、事実として居る。』
価値観は、環境にも左右されます。
自分の価値観によって、思考も判断も選択されているのです。
価値観が広がれば、思考や判断の選択肢も広がっていくのだと、本当に実感しています。