小説よりも奇なり。『出会い』

こんにちは。
かつあきです。


2021年3月19日。
私に、衝撃的な出会いがありました。

それから、約1年間。
私の価値観は大きく変わりました。


例えるなら、
私は、ある期間の人生を
二度、生きたような、そんな時間でした。



それまでの私を知っている人たちと
それまでの私を知らない人たちでは
この話の印象は、全く違うだろうと思います。


これは、わたしの【生きる】ということに
正面から向き合った事実なのです。




・・・・・



2021年3月。

私は、自宅の敷地にコンテナを設置して
そこで、『369(みろく)整体院』を開業していました。

私にとっては二度目の開業で、
1年が過ぎた頃でした。



当時の私の施術料は、1回4,000円。
1週間以内に再度、来院すれば、2,000円という、安価な商売をしていました。

今思えば、一度目の開業時の費用など、
返済が残っている中で、どんな将来設計をしていたのか、
「生涯、施術家!」
と、周りに意気込んでいましたが、
冷静に考えれば、なんにも考えてなかったのです。
いや、
考えてないのではなく、
それが、当時の私のマックスな考えだったのだと思います。



3月に入ってから、
1人の女性のクライアントさんから
「かつあき先生に、会ってほしい方がいるんです!」
と、言われたのです。

「松岡にあるサロンで、いくえさんという方なのですが、ぜひ、先生にも、いくえさんの施術を受けて欲しいのです。」


私は、断りました。
ついでに、イラついてもいました。

施術家の私に、なぜ、他の人の施術を勧めるのか。



当時の私は、これほどまでに器の小さな人間だったのです。



そのクライアントさんは、
頻繁に来院されては、その話をしてきます。


断り続ける私に、その方は、
「こういう人です。」
と、ホームページから、いくえさんの写真を見せてくれたのです。




「明日にでも予約します!」
私は、思わず即答しました。
その写真から、私は、いくえさんの容姿だけではない美しさを感じたのです。
「こんな人に会えるなら、会いたい。」



私は、早速、予約をしました。
そして、実際に行く前から、
私のクライアントさんの来る人、来る人に、
いくえさんの話をペラペラとしていたのです。


その中には、
何人かの方が、実際にいくえさんのところへ
行ってきたようですが、
それまでの私の言動などが、結果的に、
いくえさんにも多大なる迷惑をかけてしまうことにもなりました。


私は、このとき、
「人間の言葉を100%信用してはいけない」
ということを、知りました。



予約した日、
私は意気込んで、いくえさんのサロンを
訪れました。



間近で見たいくえさんは、
写真で見るよりも、とても綺麗でした。
ただ、綺麗なだけでなく、
オーラが輝いて見えました。
「こんな人、初めて会った…」



オーラに圧倒されそうなのを、必死に隠しながら、


「すみません。私、特に悩み事はないのですが…」

と言うと、

間髪入れずに、いくえさんは、

「わかってますよ。わたしを見にきたのでしょう?」

と、言ったのです。


さらに圧倒されそうになる私は、
表情を変えずにいることが精一杯でした。



そこからが、
新たな人生の幕開けの始まりでした。




(つづく)